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Posted by ミリタリーブログ  at 

2011.3.13 0255

炊事班長・班員と共に起床。
駐車場の炊事車へ移動し、発電器を始動。
燃料供給。釜に缶飯をぶち込む。
点火。沸騰待ち。沸騰したら水を足しつつ待ち。
頃合いを見て引き上げる。

これを繰り返すだけの単純なお仕事です。
早起きが何だ。
これから捜索班・給水支援班が味わうだろう苦労とは比べものにならない。

東の空が明るくなる直前に作業終了。
朝食・昼食が準備できた。  


2012年03月13日 Posted by 1/10万  at 02:55Comments(0)回想

2011.3.12 2330

(当時、この時間にはもう寝袋の中だった。
夕飯は自分達が暖めた缶飯。暖かいうちは結構いける味だ。
しかし、読者の皆さんがその味を知らないで済むことを祈ります。

だだっ広い体育館に、かなりの数の隊員が眠っている。
起床まで、3時間15分。
その後は直ちに炊事を開始する。)  


2012年03月12日 Posted by 1/10万  at 23:30Comments(0)回想

2011.3.12 1430

【宿営地・運動公園】
ついに到着した。
荷物を下ろす前に、班長から注意があった。
「この運動公園には被災者の方々も滞在している。
遺体安置所もある。言動には十分注意するように」。

……。
事態は進行している。  


2012年03月12日 Posted by 1/10万  at 14:30Comments(0)回想

2011.3.12 0800

【福島県・詳細不明・国有地】
経由地に到着した。
寒いが、日差しは暖かい。
自分の乗ってたトレーラーのドライバーと、
その上司が話している。

「しかし、ひどい道だったな。
お前の引っ張ってたトレーラー、横向いてたぞ」。
「そうだったんですか」。
あー。
流石だわ。

(この後、補給地点の状況を調整して出発した。
10時くらいだったと思う。)  


2012年03月12日 Posted by 1/10万  at 08:00Comments(0)回想

2011.3.12 0400

【トラックの荷台】
目が覚めた。
相当な速度で走っているようだ。
普段のエンジン音ではないし、風景の流れる早さが違う。
今、どこら辺だろう。
GPS、グーグルマップ。
福島県内には入っている。

時々、障害物を乗り越えるような突き上げがある。
舗装が割れているみたいだ。

…「うおっ!?」その瞬間、椅子から体が30センチほど浮いた。
何が起こった!?
ガン!
「またか!!」どうやら、トラックが路面のひび割れを
乗り越えてジャンプしたみたいだ。

100キロ程で走る、大型トラックが、ジャンプする。
信じられるだろうか?
とにかく俺達は、荷台でひどいことになりながらも、
経由地に向かって爆走していた。  


2012年03月12日 Posted by 1/10万  at 04:00Comments(0)回想

2011.3.12 深夜

【高速道路上・サービスエリア】
トイレ休憩。
民間車両もチラホラといる。
変わった様子はない。  


2012年03月12日 Posted by 1/10万  at 02:00Comments(0)回想

2011.3.12 0100

出発の準備は整った。
俺はトラックの荷台に、荷物といっしょに詰め込まれている。
これが俺の、初めての実任務だ。
緊張? 興奮? とりあえず落ち着かない。

しかし、移動中の車内で起きていてもできることは何もない。
次に起きるときは、修羅場のド真ん中かもしれない。
眠らなければ。

前進開始。  


2012年03月12日 Posted by 1/10万  at 01:00Comments(0)回想

2011.3.12 0000

「中隊はホールに集合」。
幹部が中隊全員をホールに集めた。

「部隊に対し、災害派遣の前進命令が下達された。
行き先は福島県…市である。
これより中隊は、各人及び中隊の資材を車両に積載する。
準備が完了次第、前進開始。以上。気をつけ、わかれ!」

中隊は、資材の積載を開始した。
テント、炊事用機材、その他諸々。
車両は、人員用以外に、炊事車、水トレーラー。

出発の準備が整いつつある。  


2012年03月12日 Posted by 1/10万  at 00:00Comments(0)回想

2011.3.11 2200

中隊事務室前に災害派遣の編成が掲示された。
俺は…編成に入ってる。
担当は…炊事班だ。
炊事班。
炊事班か…。

救助班じゃないのか。
「救助は他中隊の仕事らしいぞ」。
そうか。だれかが飯を作らなきゃいけない。
当たり前の話だよな。
「炊事班は部隊向けの炊事だそうだ」。
…。そうか。被災者向けじゃないのか。
部隊向け。腹ペコでは戦えないからな。俺達に任せろ!


出動命令はまだ下っていない。  


2012年03月11日 Posted by 1/10万  at 22:00Comments(0)回想

2011.3.11 19XX

夕方にあるはずの終礼はなかった。
食事と入浴を済ませるよう指示があり、各人がそれに従った。
詳細は不明だが、派遣は確定らしい。
今のバックパックの中身で充分なのか…?
金が足りないな…。

とりあえず、金は共済ATMから下ろして確保した。
その金でTシャツとパンツを買い増しした。
あとは懐中電灯用の電池、カロリーメイトなんかの、
すぐ食べられてエネルギーになる食品類も。

部屋に戻ると、みんな相変わらずテレビにかじり付いている。
地震発生から、テレビには津波の様子か、
火に包まれた京浜工業地帯のコンビナートしか映らない。
なんてことだ。

あ、班長、お疲れ様です。
「今、小隊全員の親族に異常がないか確認して回っている。
お前のとこは大丈夫か?」
「はい、東北に親戚はいません。大丈夫です」。

そうだ、実家に電話しなきゃ。
通じるのか?
…つながった。通信規制は緩和されたみたいだ。
「もしもし、俺だよ。災害派遣されるかもしれない。それじゃ」。

状況に、今の所、新たな動きはない。
  


2012年03月11日 Posted by 1/10万  at 19:37Comments(0)回想

2011.3.11 142X - 1530

【第一波】
揺れ…?
うぉっ! 地震だ! 落ち着かなくては。この教場なら落下物もない。
…収まった。でかかったな。

【第二波】
教場の片付けは終わりだ。
後はワックスが乾くのを待つだけ。
廊下で待機だ。

?
何か、また揺れてるような…気のせいか?
いや、やっぱり。周期の長い横揺れが来てる。

誰からともなく、携帯でワンセグやラジオを付け始めた。
東北地方で地震、その余波で京浜工業地帯のコンビナートでは
火災が発生しているという。
ひどいな…。 派遣命令、来るのか…? ちょっと遠いよな。

【第三波直前】
「この隊舎、やばいかもな」、と助教。
助教の指示でグラウンドに退避。

【第三波】
何だこれひどいぞ! 突き上げるような揺れだ!
ここでこれだけの揺れを感じるなんて、どういう地震だよ。

「各中隊で何か指示があるかもしれない」。
助教の判断に従って、みんなそれぞれの中隊に復帰していった。  


2012年03月11日 Posted by 1/10万  at 14:26Comments(0)回想

2011.3.11 1200

さて、昼飯だ。
MOS取得のための座学は午前中で終わり。
午後は教場を片付けて、全ての予定終了だな。  


2012年03月11日 Posted by 1/10万  at 12:00Comments(0)回想

あの日から明日で1年

東日本大震災から明日で1年。
俺が見たこと、感じたこと、書ける範囲で書くよ。  


2012年03月10日 Posted by 1/10万  at 22:59Comments(1)回想

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